海外保険の申請方法と手順

海外旅行保険が付帯になっているからと安心するのではなく、
万が一のときに備えて申請方法と手順を確認していきましょう。


トラブルに直面したときに効率良く物事を進めていくためにも、一度は目を通しておくことをおすすめします。

クレジットカード付帯の海外旅行保険について

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険には以下のような補償があります。
海外旅行において、一番心配されるのがケガと病気だと思いますが、そのほかにも「これは必要」と思う補償があれば、その補償がついているクレジットカードを選ぶようにしましょう。


■一般的な補償
【死亡・後遺障害保障】
ケガによる死亡、後遺症が残った場合に支払われる


【傷害・疾病治療費用保障】
傷害は交通事故をはじめ、ケガをしてしまった場合の治療費を補償し、
疾病は風邪をはじめとする病気になってしまった場合の病院でかかった治療費を補償してくれます。


【救援者費用保障】
病気やケガで入院することになった場合などに、親族が現地に向かう費用を補償


【賠償責任保障】
他人にケガを負わせてしまった場合や物品を壊してしまった場合の賠償金を補償してくれます。


【携行品損害保障】
所持品が盗まれた、壊れた場合に損害額を補償


■一部
【航空機遅延費用】
航空機が遅延・欠航して代替機が利用できない場合に、宿泊費や飲食費を補償してくれます。


【航空機寄託手荷物遅延費用】
身の回り品などを購入したのに航空機が遅れて荷物が届かない場合に補償してくれます。


【その他】
・留守宅家財盗難
旅行中に留守宅の家財が盗難にあった場合の損害を補償してくれます。

海外旅行保険の申請方法

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険、加入している海外旅行保険は
いったいどのように申請するのかを万が一のときに備えて知っておきましょう。


@まず、クレジットカードが届いたら小冊子(クレジットカード説明書)等を必ず持ち物に入れましょう。
万が一のための連絡先や担当窓口の電話番号、操作方法などが書かれていますので、
いざというときに助かります。「自動付帯だから家に置いてく」というのも悪くはありませんが、
緊急連絡先でクレジットカード番号(会員番号)を聞かれることもありますから、
置いていくよりも持っていく方が安心です。


A現地でケガ、病気、盗難などにあったらまずはクレジットカードの付帯保険サービス窓口に
すぐ電話をかけましょう。
クレジットカード会社によっては日本語対応の電話窓口を用意してくれているところもあります。


B窓口スタッフの指示に従って、必要書類を受け取ります。


C海外から帰国後、送られてきた書類とともに返送します。


D支払総額が決定してから約1週間から2週間で指定された口座に振り込まれます。


効率良く作業を進めるためにも、書類の不備はないようにしましょう。


海外旅行の保険の注意点

クレジットカードの海外旅行保険を利用する前に「注意点」をここで確認していきましょう。


@クレジットカードの海外旅行保険は90日まで
クレジットカードの付帯保険は出国から90日間の補償が一般的です。
なかには60日間としているクレジットカードもありますから、注意しましょう。


A疾病死亡は補償されない
クレジットカードの付帯保険では疾病死亡の補償が一般的についていません。
心配な方は、有料の海外旅行保険でこの部分だけを補う、もしくはクレジットカード会社によっては、
追加(有料)でさらに補償を手厚くしてくれるところもありますので活用してみましょう。


B旅費をカード払いしないと海外旅行保険が適用にならないものもある
クレジットカードの付帯保険には「自動付帯」と「利用付帯」があります。
自分のクレジットカードが利用付帯だった場合、
旅費をそのクレジットカードで支払わないと海外旅行保険が適用となりませんので、注意してください。


C緊急窓口、海外サポート、24時間ダイアルなどの体制をチェック
受付時間が365日、24時間体制ではないと現地で困ったときにどうにもなりませんので、注意してください。
あとは英語力に自信のない方のための日本語対応サービスのダイアルがあるのかを確認してみいましょう。


Dクレジットカード1枚では補償額に不安ができる
自動付帯の海外旅行保険が1枚あるから大丈夫とは思わないで、補償額の合算を活用し、
海外旅行前に複数枚のクレジットカードを保持して「安心」を重ねましょう。


万が一に対し、備えなしより備えありです。
楽しい旅行になるように、上手にクレジットカードの外旅行保険を活用していきましょう。